ハバナ症候群で外国攻撃説否定 米CIA

米国旗(ロイター)
米国旗(ロイター)

世界各地に駐在する米外交官らが「ハバナ症候群」と呼ばれる原因不明の頭痛などの体調不良を訴えてきた問題で、米中央情報局(CIA)は20日までに外国勢力による攻撃の可能性は低いとする中間報告書をまとめた。米メディアが伝えた。報告された約1000件のほとんどは環境や病気、ストレスなどに起因したものだと判明したという。

ハバナ症候群をめぐっては、ロシアの情報機関がマイクロ波などを照射した可能性が取りざたされてきた。CIA当局者は「ロシアを含めた外国勢力が世界規模で米当局者に危害を加える作戦を展開しているとは考えにくい」とした。原因の説明が付かない二十数件は調査を継続中という。

ハバナ症候群は、2016年の在キューバ大使館で報告されたのを発端に米大使館員や情報機関職員らが謎の体調不良を訴えるケースが相次いだことから名付けられた。中国やオーストラリアなど各地で問題が報告されている。(共同)

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