皇室ウイークリー

(727)両陛下、歌会始入選者とご懇談 トンガの被災状況案じお見舞い

「歌会始の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下=18日午前10時31分、皇居・宮殿「松の間」
「歌会始の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下=18日午前10時31分、皇居・宮殿「松の間」

天皇陛下は14日、皇居・宮殿「松の間」で、学界の第一人者から講義を受ける「講書始の儀」に臨まれた。秋篠宮さまや次女の佳子さまをはじめ、皇族方も参列された。

今年の進講者は、インド・チベット仏教学の御牧(みまき)克己氏、開発経済学の大塚啓二郎氏、コンピュータービジョン・ロボット工学の金出武雄氏。陛下は3人の説明にうなずきながら、熱心に耳を傾けられた。

天皇、皇后両陛下は阪神大震災発生から27年となった17日、お住まいの皇居・御所で、長女の敬宮(としのみや)愛子さまとともに黙禱(もくとう)をささげられた。上皇ご夫妻もお住まいの仙洞(せんとう)仮御所(東京都港区)で、発生時刻に合わせて犠牲者を追悼されたという。

 「講書始の儀」で講義を受けられる天皇陛下=14日午前11時17分、皇居・宮殿「松の間」
「講書始の儀」で講義を受けられる天皇陛下=14日午前11時17分、皇居・宮殿「松の間」

両陛下は18日、松の間で「窓」をお題に行われた新年恒例の「歌会始の儀」に臨まれた。陛下は、「世界との往き来難(がた)かる世はつづき窓開く日を偏(ひとへ)に願ふ」とのお歌に、新型コロナウイルス禍が収束し、日本と世界の人々の交流が再開できる日が来ることを願う気持ちを込められた。皇后さまは昨年9月に移り住んだ御所から見える自然を「新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり」と詠まれた。

儀式には、皇族方も歌を寄せられた。佳子さまは、秋に部屋の窓を開けた際にキンモクセイの香りが漂い、うれしく思った気持ちを「窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ」とご表現。高円宮妃久子さまの長女、承子さまは、「コロナ禍に換気もとめて閉ぢぬ窓エアコン眺めてしばし案ずる」とのお歌に、感染防止のための換気と環境保護のどちらをとるべきかと葛藤する気持ちを詠進された。

両陛下は儀式終了後、宮殿で一般応募から選ばれた入選者らと懇談された。

亡くなって10年がたつ夫への思いを詠んだ東京都の女性に、陛下は「おつらかったですね」、皇后さまは「きっとご主人がどこかで見ていらっしゃるでしょうね」と言葉をかけられたという。女性は懇談後、「とても穏やかで、温かく包み込まれるようなお人柄だなと感じました」と話した。

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