イスラエル警察がパレスチナ人住居を破壊、強制立ち退き

イスラエルの警察当局は19日、同国が占領する東エルサレムで、パレスチナ人家族が住んでいた住居を破壊して強制立ち退きを行った。抗議するデモ隊が警官隊と衝突し、少なくとも18人が逮捕された。

イスラエル有力紙ハーレツなどが報じた。住居の破壊は19日未明、所有者の家族や人権団体を排除して行われた。エルサレムの行政当局は5年前、学校を建てるとして住居がある土地の収用を決定。パレスチナ人家族は法廷で所有権を主張してきたが認められなかった。

この問題をめぐっては昨年5月、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエル軍が軍事衝突し、パレスチナ人約250人が死亡する大規模戦闘となった。

東エルサレムは1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領、併合を宣言したが、国際的には認められていない。東西エルサレムを「不可分の首都」と位置付けるイスラエルに対し、パレスチナ側は将来建設する独立国家の首都と位置付けている。

強制立ち退きについてパレスチナ側は、東エルサレムから追い立てる狙いだとして反発を強めていた。パレスチナ人とユダヤ人の間で緊張が高まる恐れもある。

(中東支局 佐藤貴生)

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