中国のウイグル弾圧「ジェノサイド」決議 仏下院 北京五輪前に

フランス国旗
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【パリ=三井美奈】フランス下院は20日、中国が新疆(しんきょう)ウイグル自治区でジェノサイド(集団殺害)を犯していると非難する決議を採択した。北京冬季五輪の開幕を前に、決議は少数民族ウイグル族に対するジェノサイドを政府が公式に認定し、非難するよう求めた。

決議は、新疆ウイグル自治区では強制労働が行われ、拷問、性的虐待についても証言があると指摘した。強制不妊政策でウイグル族の人口が抑制され、子供の連れ去りも横行していると批判。中国には「ウイグル族全体、またはその一部を抹殺しようとする意図がある」とし、ジェノサイドに相当すると明記した。

決議案は、中道左派の野党、社会党主導で提出され、マクロン大統領の中道与党、共和国前進も支持に回った。採択では賛成169票に対し、反対が1票、棄権が5票だった。

仏メディアによると、ウイグル族への弾圧ではこれまでに、カナダやベルギー、オランダ、チェコ、リトアニア、英国の国会が、ジェノサイドに言及した決議や動議を採択している。米国では政府が新疆ウイグル自治区でのジェノサイドを認定している。

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