ブリンケン米国務長官は19日、ウクライナの首都キエフでゼレンスキー大統領と会談し、同国国境付近に軍部隊を集結させるロシアの行動について「前例のない脅威だ」と批判、ウクライナを支援し続けると表明した。ウクライナに侵攻すれば重大な結果を招くとロシアを牽制した。
ブリンケン氏は21日にスイスでロシアのラブロフ外相と会談するのを前に、ウクライナとの結束を確認。ゼレンスキー氏は米側からの軍事支援強化に謝意を示した。
ブリンケン氏は19日、ウクライナのクレバ外相との会談後に共同記者会見し「緊張緩和に向け外交的な解決が最も望ましい」と強調。ロシアがウクライナに侵攻した場合には、強力な金融制裁や輸出規制も検討していると警告した。また、北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大などを条約の形で確約するよう米欧に求めているロシアの提案には、全く応じられない部分が含まれているとして、21日の会談ではロシア側が要求する文書での回答はしないと語った。(共同)