滋賀県愛荘町で令和元年、同居していた無職の岡田達也さん=当時(25)=に十分な食事を与えずに衰弱させ、暴行を加えて死亡させたとして傷害致死罪に問われた元少年(20)は20日、大津地裁(大西直樹裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を否認した。弁護側は無罪を主張した。
共謀したとして同罪などで起訴された元少年の母親の小林久美子被告(56)は公判前整理手続き中。元少年は「母と共謀していない」「食事の制限をしていない」と述べた。
検察側冒頭陳述や起訴状によると、元少年と小林被告は共謀して元年6~10月、愛荘町の自宅アパートで岡田さんの全身を金属製の棒で殴り、首や胸を骨折するけがをさせた。十分な食事を与えず免疫力を著しく低下させ敗血症性ショックで死亡させたとしている。