万博資金集めは途上 経団連十倉会長「手応えはある」

会見する経団連の十倉雅和会長=19日、大阪市内(黒川信雄撮影)
会見する経団連の十倉雅和会長=19日、大阪市内(黒川信雄撮影)

経団連の十倉雅和会長は19日、大阪市内で関西の会員企業の経営者らと懇談し、令和7年に開催される大阪・関西万博に向けたPRなどで連携を深めることを確認した。一方、懇談後の会見で十倉会長は、会場建設費の民間負担分について「経団連として寄付、資金集めに回っているところだ」と述べ、資金集めが途上であることを明かした。

会場建設費は約1850億円で、その3分の1の600億円程度を経済界が負担する。関西財界では、企業からの寄付集めにめどが立ったとされるが、東京を拠点とする経団連では東京五輪・パラリンピックの開催延期にともない、寄付集めの遅れが指摘されていた。十倉氏は「(寄付集めに)手応えは感じている」と述べるにとどめた。

万博を運営する日本国際博覧会協会の会長を務める十倉氏はまた、海外からの参加国誘致について「官民を挙げて進めるべきだ」と述べ、民間企業による政府の誘致活動への支援に前向きな姿勢を示した。

誘致をめぐっては現在、150カ国・25国際機関の目標に対し、参加を表明したのは72カ国・6機関にとどまっている。新型コロナウイルス禍で政府要人などの海外への渡航が容易ではないなか、民間企業が持つネットワークを通じ、各国政府に働きかける案が関西財界から示されている。

会見に先立って開かれた懇談会でも、関西経済連合会の松本正義会長が万博成功に向け、改めて経団連の協力を求めた。(黒川信雄)

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