東京五輪・パラリンピックではLGBTQ(性的少数者)と公表した選手の出場数が史上最多となった。開幕が迫る北京冬季五輪でも、アイデンティティーを明らかにしたアスリートの活躍が見込まれている。
米国フィギュアスケート協会によると、ペアのティモシー・レデューク(米国)は性自認が男女のどちらでもない「ノンバイナリー」と公にした選手で初めて冬季五輪に出場する。
男女の情感を込めた演技が歴史的に評価されてきたペアに新しいスタイルを提示。パートナーのアシュリー・ケイングリブル(米国)は、五輪に結び付いた全米選手権制覇を「居場所がないと感じている全ての人々にささげたい」と述べた。
スピードスケート女子1000メートルの世界記録を持つ優勝候補ブリタニー・ボウ(米国)は、同性愛者であることを公表している。
スピードスケート女子で両性愛者のイレイン・ブスト(オランダ)は2006年トリノ五輪から4大会で計5個の金メダルに輝いている。北京五輪についてもツイッターで「準備万端」と意欲を示した。(共同)