大阪知事 オミクロン株対応「適切か国で議論を」

大阪府の吉村洋文知事
大阪府の吉村洋文知事

新型コロナウイルス対策の蔓延(まんえん)防止等重点措置を大阪、京都、兵庫3府県が共同で要請する方針を決めた19日、大阪府の吉村洋文知事は記者会見で、政府の基本的対処方針について「オミクロン株に対応したものになっていない。感染力が強く、重症化率は低いのにこのまま継続するのが正しいのか。適切かどうか国で議論してほしい」と問題提起した。

吉村氏はオミクロン株への対応策の一つとして「人数制限」を挙げ、「夜の時短よりは、大人数で大騒ぎすることを防ぐのが重要ではないか」と指摘した。

19日の府内の病床使用率は31・3%。重点措置の要請について「感染者が増えると病床が逼迫(ひっぱく)してくる。感染の山を何とか抑えたい」とする一方、「私権制限という犠牲のもとに成り立つので、簡単にやるものではない」との認識を示した。

この日の3府県知事の会談では、要請の時期について具体的な判断基準を決めなかった。吉村氏は「各府県で病床に対する考え方や逼迫度が違う。一律の基準を決める必要はない」と説明した。

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