19日午前の東京株式市場の日経平均株価は続落した。節目の2万8000円を3営業日ぶりに割り込み、下げ幅が500円を超える場面もあった。前日の米国株式相場が値下がりしたことや、国内での新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動への悪影響が懸念された。
午前終値は前日終値比512円41銭安の2万7744円84銭。東証株価指数(TOPIX)は35・68ポイント安の1942・70。
前日の米ダウ工業株30種平均は、米景気減速への懸念や米長期金利上昇を背景に大幅続落した。原油先物価格の高騰に伴う米国のインフレ加速への警戒感も広がり、19日の東京市場でも半導体などのハイテク関連銘柄を中心に朝方から売り注文が膨らんだ。
国内で新型コロナの新規感染者数の増加に歯止めがかからず、政府が19日夕に1都12県へのまん延防止等重点措置の追加適用を決定する見通しであることも相場の重荷となった。