南太平洋のトンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火で、気象庁の津波注意報が津波観測後に発表されるなど情報発信が混乱したことについて、仙台市の郡和子市長は18日の定例会見で、「命にかかわることにつながるので、ぜひ精度を上げてもらいたい」と苦言を呈した。
今回の大規模噴火に伴い、気象庁は当初、日本への影響について「若干の海面変動の可能性はある」と発表。その後、太平洋沿岸部で大きな潮位上昇を相次いで観測し、一転して注意報や警報を発表した。
郡市長は会見で、気象庁の判断について「非常に難しかったのだろう」とした。その上で、「住民の不安や、混乱にもつながっただろうと思う。警報が出された所では、もう少し早く避難ができた方がよかったという気持ちを持った人もいただろう」と精度の向上を求めた。