大阪市、重症化リスク患者を優先 保健所対応を切り替え

記者団の取材に答える大阪市の松井一郎市長=令和4年1月18日午後、市役所
記者団の取材に答える大阪市の松井一郎市長=令和4年1月18日午後、市役所

大阪市の松井一郎市長は18日、新型コロナウイルスの感染急拡大で保健所の業務が逼迫(ひっぱく)しているとして、重症化リスクの高い患者を優先的に対応する方針に切り替えると明らかにした。軽症・無症状の患者については、携帯電話のショートメールで健康観察を行う。

大阪府内で同日確認された1日あたりの新規感染者は過去最多の5396人。市内でも1779人に上った。保健所は昨年12月に体制強化の計画をまとめたが、対応できる上限を1700人程度としていた。

保健所はすでに、感染経路などを調べる疫学調査よりも感染者に最初の連絡を入れる「ファーストタッチ」を優先。今後は医療機関からの届け出に基づき、感染者の中でも基礎疾患がある患者や高齢者を優先することを検討する。リスクが低い患者に体調に変化があった場合は患者側からメールを受け取るという。

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