鉄製品を手がける池永鉄工(大阪市東成区)と梅花女子大学(大阪府茨木市)の学生が共同開発した商品「TetsutaMacaron(テツタマカロン)」が18日に発売され、知的交流施設「ナレッジキャピタル」(大阪市北区)で発表会見があった。商品は洋菓子のマカロンのような形をした鉄の玉で、鍋などに入れて湯を沸かして飲めば鉄分を補給できる。
池永鉄工と梅花女子大は昨年9月、ナレッジキャピタルで開かれた同社製のかき氷製造機のお披露目会で、同大がかき氷のメニューを考案したことで協力関係ができた。このときの縁で、女性ユーザーを取り込みたい同社側が同大に産学連携を要請し、今回の商品開発に至ったという。
同大心理学科2年生の約80人が5グループに分かれてアイデアを出し、同社の池永一雄社長にプレゼンテーションを実施。ハート形のマカロンをイメージし、手のひらに収まる鉄の玉を製品化することになった。
女性に不足しがちとされる鉄分の補給に役立つ実用的な商品。スイーツが入っているようなピンク色のケースに入れたのもこだわりだ。1個2750円(税込)で阪急うめだ本店(同市北区)などで販売する。
学生代表の細田亜由美さん(19)は「女性が手に取りたくなるデザインにした。キッチンに置くだけで華やかさが出るはず」とアピール。池永社長は「学生からアイデアをもらい、一緒にものづくりができ感謝している」と話した。