浪速風

自衛隊法の改正急務

今週始まった通常国会。注目したいのは自衛隊法改正案である。政府は、在外邦人らの輸送のための自衛隊機派遣の要件を見直し、「輸送を安全に実施することができると認めるとき」の「安全」などの文言を抜く検討を進めている。背景には、アフガニスタンへの派遣が遅れた反省がある

▶自衛隊の海外派遣は1991年のペルシャ湾派遣に始まる。湾岸戦争で資金提供しかしなかったために、国際的な批判を浴びての決断だった。特別課税までして130億ドル(約1兆8千億円)も提供したのに、クウェートが感謝する28カ国に入れなかった

▶この経験が基になってPKO協力法ができるが、当時の中山太郎外相はこう国会答弁している。「人命をかけてまで平和のために貢献する時のみ、国際社会は敬意を払い、尊敬する」。邦人保護のため、国際貢献のため、自衛隊の任務は広がる一方だ。その重責にふさわしい地位を明示した憲法改正を急がねばならない。

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