岸信夫防衛相は17日、北朝鮮が発射した飛翔(ひしょう)体について、北朝鮮西部から弾道ミサイル2発が発射され、通常の弾道軌道であれば約300キロ程度飛翔し、北朝鮮東岸付近に落下したとの推定を明らかにした。防衛省で記者団に述べた。
岸氏によると、北朝鮮は17日午前8時49分ごろと8時52分ごろ、北朝鮮西部から2発の弾道ミサイルを東方向へ相次ぎ発射。いずれも最高高度は50キロ程度で通常の弾道軌道であれば落下したのは日本の排他的経済水域(EEZ)の外側と推定される。最高速度や変則軌道を描いたかなどの詳細は分析中。船舶や航空機の被害は確認されていない。
北朝鮮のミサイル発射は1月に入って4回目。岸氏は「2週間に4回という極めて高い頻度であり、鉄道からの発射や変則軌道の可能性など新たな態様で発射している。急速に関連技術や運用能力の向上を図っていることは明らかだ」と述べた。