北朝鮮、短距離弾道ミサイル2発 連続発射の試験か

金正恩党総書記=2021年12月、平壌(朝鮮中央通信=共同)
金正恩党総書記=2021年12月、平壌(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=時吉達也】韓国軍合同参謀本部は17日、北朝鮮が平壌の順安(スナン)国際空港付近から、日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体2発を発射したと発表した。日本政府は北朝鮮の東海岸付近で、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。北朝鮮によるミサイル発射は今年に入り4回目、前々回からは3日おきという異例のペースとなっている。

韓国軍によると、ミサイルの飛行距離は約380キロ、高度は約42キロ。前回と同じ改良型の新型短距離弾道ミサイル「KN23」とみられるが、2発の発射間隔は11分から4分に短縮された。軍関係者は「連続発射の能力、正確度を向上するための試験発射と推定される」と述べた。

聯合ニュースは最高速度がマッハ5(音速の5倍)程度だったとする韓国軍当局の分析を報じた。日本政府は最高高度が約50キロで、通常の弾道軌道であれば約300キロ飛行したとみている。日本の航空機や船舶への被害は報告されていない。

岸田文雄首相は17日、自民党両院議員総会で「誠に遺憾であり強く抗議した」と述べた。政府は北京の大使館ルートで北朝鮮側に抗議。外務省の船越健裕アジア大洋州局長は米韓両国の北朝鮮担当高官と電話で3者協議を行い「強い懸念」を共有した。米インド太平洋軍は「違法な兵器開発」だと非難する声明を発表した。

北朝鮮は5日と11日に「極超音速ミサイル」と主張する新型兵器の発射実験を実施し、開発が最終段階にあると強調した。米国が独自制裁の強化を表明した後の14日には、「鉄道機動ミサイル連隊」が短距離弾道ミサイル2発を発射。鉄道車両からミサイルを打ち上げる写真が公開された。

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