キャッチボールの相手いなくなり寂しい 水島さん死去で漫画家のちばてつやさんが追悼

秋の園遊会に出席した漫画家の水島新司さん=2015年11月12日、東京・元赤坂の赤坂御苑(大西正純撮影)
秋の園遊会に出席した漫画家の水島新司さん=2015年11月12日、東京・元赤坂の赤坂御苑(大西正純撮影)

「ドカベン」「あぶさん」などを手掛け、野球漫画の第一人者として知られた漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが10日、肺炎のため死去した。

水島さんの訃報を受け、漫画家のちばてつやさんが17日、ホームページで水島さんとの思い出などをつづり〝良きライバル〟を追悼した。全文は以下の通り。

昔から同じスポーツを題材にしたマンガを描いてきた同士で同じ世代、実生活でも草野球仲間でライバルの水島新司さんが亡くなってしまった。

彼は私とはかなり違ったスタンスで、ほとんど野球マンガひと筋に描き続けてきたんだ。

元々野球マンガはピッチャーとキャッチャーにライバル、というヒーローものが定番だったが、彼の手にかかるとチームの9人一人一人の個性、それどころか監督や控え選手などを含むベンチワークまで綿密に描ききり、プロ野球選手を唸(うな)らせるほど専門的な目線で野球の「可能性」と「面白さ」を探り続けてきたと思う。

水島さん、そんなあなたのすぐれた野球マンガの出現で、私は野球を描けなくなりましたよ。

以前から約束していて、近々楽しみにしていたキャッチボールの相手がいなくなってショックだし本当に寂しいけど、そういう私も現在は闘病中。

まずは長い間本当にお疲れさまでした。先に行って今は安らかにお休みください。合掌。

>漫画家の水島新司さん死去 「ドカベン」「あぶさん」など


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