3次元(3D)測定やバーチャル技術、人工知能(AI)、DNA分析など、発展著しいテクノロジーによって、古代の遺物や人類の営みを明らかにする研究が進んでいる。研究上の発見だけでなく、文化財の保存や展示、修復にも活用されている。最新技術が革新をもたらす古代研究の最前線に迫った。
「第2の太陽の船」復元へ
2022年は、ツタンカーメンの王墓発見からちょうど100年の節目だ。ツタンカーメンの遺物などを納め、今年後半にエジプトでオープンを目指す「大エジプト博物館」の新設に伴い、貴重な文化財の保存や修復に日本の研究者も協力してきた。