津波警報22万人に避難指示 奄美と岩手で1メートル超観測 トンガ沖海底噴火

複数の船が転覆したり、沈んだりした高知県室戸市の港=16日午前10時24分(共同通信社ヘリから)
複数の船が転覆したり、沈んだりした高知県室戸市の港=16日午前10時24分(共同通信社ヘリから)

南太平洋・トンガ沖の海底火山で15日に大規模噴火が発生し、気象庁は16日未明、鹿児島県の奄美群島・トカラ列島や岩手県に津波警報を、太平洋側全域を中心に津波注意報を発表した。奄美市小湊1・2メートル、岩手県・久慈港1・1メートルなど各地で潮位上昇を観測。全国8県で最大約22万9千人が避難指示の対象となり、漁船の転覆や鉄道の運休など被害や影響が広がった。

日本海側には津波予報を発表。警報と注意報は約14時間後の16日午後までに全て解除された。今後しばらく、多少の海面変動が継続する可能性があるが災害の恐れはないとしている。海中での作業や釣りなどのレジャーに注意を呼び掛けた。

気象庁によると、潮位は15日夜から16日にかけて各地で相次ぎ上昇し、東京・小笠原諸島の父島、和歌山県串本町、高知県土佐清水市などでは0・9メートルが観測された。

総務省消防庁によると、避難指示が出た8県は青森、岩手、宮城、千葉、徳島、高知、宮崎、鹿児島。夜間に避難所へ向かった人も多く、奄美市では徒歩で避難中の100歳女性が転倒し負傷した。

港では漁船の被害が発生。高知、徳島両県では計28隻が転覆したり流されたりした。交通は沿岸部を走るJRが運転を一時見合わせ、日航は仙台や鹿児島県の奄美大島、徳之島の空港を発着する計27便を欠航した。各地のフェリーにも欠航や遅れが出た。

津波警報、注意報は潮位上昇の観測後に発表された。噴火は日本時間15日午後1時ごろ発生。気象庁は当初、トンガから日本列島の間の海域で大きな潮位上昇を観測しなかったことから、日本への影響を「若干の海面変動の可能性はあるが、被害の心配はない」と発表。15日夜にかけて太平洋沿岸部で大きな潮位上昇を相次いで観測し、一転して警報などを発表した。

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