トランプ氏が今年初の集会 議会襲撃の責任に触れず

トランプ氏(AP=共同)
トランプ氏(AP=共同)

【フローレンス(米アリゾナ州)=大内清】トランプ米前大統領は15日、米西部アリゾナ州フローレンスで今年初となる支持者集会を開いた。6日に発生から1年を迎えた自身の支持者による連邦議会議事堂襲撃事件についての発言が注目される中、「(事件は)民主党にとって選挙不正を隠す格好の言い訳だ」などと述べる半面、自らの責任や関与については言及を避けた。「われわれは(次期大統領選が行われる)2024年にホワイトハウスを取り戻す」とも語ったが、自身が出馬するかについては明言しなかった。

トランプ氏は当初、事件から丸1年となる6日に居住先の南部フロリダ州で記者会見を予定していたが、事件を調査する下院特別委員会や米主流メディアの「偏見と不誠実さ」を理由に急遽(きゅうきょ)キャンセル。その際の声明で、15日の集会で見解を述べるとしていた。

集会でトランプ氏は「民主党側の不正によって選挙結果が盗まれた」との従来の強弁を繰り返した上で、「フェイクニュースは1月6日(の事件)を『反乱』などと呼ぶが、本当の反乱は(大統領選が行われた)20年11月3日に起きた」と主張。野外会場に集まった数千人の支持者たちからは大きな歓声が上がった。

またトランプ氏は民主党のバイデン現政権について、「この国を破壊しようとしている。今が米国にとって最も危険なときだ」と非難し、今年秋の中間選挙で連邦議会の多数派を取り戻し選挙不正の有無を調査するべきだと訴えた。

トランプ氏は中間選挙に向けた共和党の予備選が春以降に本格化するのを前に、各州で自身に近い主張を掲げる現職議員や候補者に支持を与えることで党内での影響力を保持。それと同時に、前回大統領選は「公正だった」との見解を示す非トランプ派の同党議員らを「名ばかり共和党員」と呼ぶなどして排除を進めている。集会に参加したマイクさん(65)は「トランプ氏には偽物の共和党議員を一掃してもらいたい」と力を込めた。

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