デンマーク、オランダも北京五輪を外交ボイコット

開会式が行われる国家体育場(奥)付近に設置された北京冬季五輪(右)とパラリンピックのマスコット=12日、北京(共同)
開会式が行われる国家体育場(奥)付近に設置された北京冬季五輪(右)とパラリンピックのマスコット=12日、北京(共同)

【パリ=三井美奈】2月に行われる北京冬季五輪について14日、デンマーク、オランダ両政府がそれぞれ、外交団を派遣しない方針を発表した。ロイター通信が伝えた。

デンマークのコフォズ外相は「われわれは、中国の人権状況を懸念している。政府として五輪に出席しないことを決めた」と述べた。オランダでは、外務省報道官が「中国の新型コロナウイルス対策で、現地での行動が極めて制限される」ことが理由だとしたうえで、中国の人権状況に対する政府の懸念を示した。

北京五輪への対応をめぐり、欧州連合(EU)は13、14日の非公式外相会合で一致した立場をとることができなかった。このため、オランダ、デンマーク各政府は、単独で方針発表を決めたとみられる。

競技一覧

会員限定記事会員サービス詳細