東京都武蔵野市が昨年市議会に提案した日本人と外国人を区別せずに投票権を認める住民投票条例案をめぐり、成立に反対する市民団体「市の住民投票条例を考える会」(金子宗徳代表)は、「住民投票条例案等に関する検証委員会(仮称)」の設置を求める要望書を、土屋美恵子市議会議長に提出した。
要望書では、「喫緊の課題がない中で住民投票条例が必要か」「投票結果が政治的な拘束力を持つのか否か」などの議論を要請した。特に問題になった外国人投票権については、「基本は公職選挙法上の有権者であり、外国籍住民を加えるなら積極的かつ合理的な理由を示す必要」があるとして、議会で一定の結論を出すよう求めた。
条例案は昨年11月に提案され、12月に反対多数で否決された。松下玲子市長は内容を修正した上で、再提案に意欲を示している。