速報

速報

共通テスト不正 受験生出頭

日光東照宮外伝

雅楽 宮中の伝統受け継ぐ

献楽祭で越殿楽を演奏する日光東照宮の神職ら=令和3年12月26日、栃木県日光市の日光東照宮(鈴木正行撮影)
献楽祭で越殿楽を演奏する日光東照宮の神職ら=令和3年12月26日、栃木県日光市の日光東照宮(鈴木正行撮影)

世界文化遺産の日光東照宮(栃木県日光市)で祭られている徳川家康公の生誕日は、旧暦の1542(天文11)年12月26日。東照宮では、一年の最後の月次祭(つきなみさい)(毎月の祭り)を兼ねて、この日に雅楽の演奏を納める「献楽祭」を行う習わしがある。

昨年12月26日に行われた献楽祭で演奏したのは、東照宮の神職ら12人が務める楽師。最低気温が氷点下という底冷えの中、管楽器「三管」と打楽器「三鼓」で、雅楽の曲「越殿楽(えてんらく)」が奏でられた。

演奏は、管楽器「笙(しょう)」の天から降ってくるような伸びやかで高い音色で始まった。指揮者がいないので、首席奏者(音頭(おんど))に全員が呼吸を合わせて合奏する。

優雅で神秘的な調べ「平調(ひょうじょう)」の越殿楽は、月次祭や「百物揃(ひゃくものぞろえ)千人武者行列」などの年中行事、結婚式など祝いの席で演奏する機会が多い。湯沢一郎権宮司(60)は「献楽祭は楽師にとって特別な日です」と身を引き締めた。

三代将軍家光の命

日本で最も古い西洋式リゾートホテルとして知られる「日光金谷ホテル」(栃木県日光市)の創業者、金谷善一郎(1852~1923)は、明治22(1889)年まで東照宮の楽師として笙を担当した。金谷家の初代当主から東照宮の楽師に奉職し、9代目の善一郎まで200年余り楽師を務めた。