偏執-北新地ビル放火殺人

㊤孤立の果て凶行 死への異常な執着

大阪市内の鉄工所に残っていた谷本盛雄容疑者の勤務日報(画像の一部を加工しています)
大阪市内の鉄工所に残っていた谷本盛雄容疑者の勤務日報(画像の一部を加工しています)

暮れも押し迫った昨年12月30日午後6時、心電図の波形が横一線になったまま動かなくなった。大阪市内の病院で人工呼吸器をつけて横たわる男の心臓は止まり、呼吸も途絶えた。拍動は戻らず、2週間近く生死の境をさまよった末に午後7時5分、61年の人生に幕を下ろした。

大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックから出火し、25人が犠牲となった放火殺人事件を起こしたとされる谷本盛雄容疑者(61)。現場から心肺停止の状態で搬送され、やけどのほか重度の一酸化炭素中毒もあった。いったん蘇生したものの、脳や心肺機能へのダメージは深かった。

容疑者の死。それは25人もの命が奪われた事件の真相を語る機会が、永遠に失われたことを意味する。捜査幹部は「事件の真相究明に向けて徹底した捜査を進める」と強調するが、最大の焦点である動機解明への道のりは、一段と厳しさを増すことになった。

谷本盛雄容疑者
谷本盛雄容疑者

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