1年分の思い込め 京都・三十三間堂で「大的全国大会」

「大的全国大会」で矢を放つ昨年の新成人ら=15日午前、京都市東山区の三十三間堂(渡辺恭晃撮影)
「大的全国大会」で矢を放つ昨年の新成人ら=15日午前、京都市東山区の三十三間堂(渡辺恭晃撮影)

京都市東山区の三十三間堂で15日、伝統競技「通し矢」に由来する弓の引き初め「大的(おおまと)全国大会」が始まった。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で大会は中止。この日は、昨年成人となり出場予定だった男女約千人が1年越しに腕前を競った。16日は今年の新成人を対象に開催される。

通し矢は鎌倉時代に三十三間堂の長さ約120メートルの軒下で、武士が一昼夜かけて射通し、矢の数を競ったのが起源とされる。

15日は午前に男子の部が行われ、約500人が道着やはかま姿で射場に集まった。競技が始まると、冷たい空気の中でも微動だにせず姿勢を正して弓を構え、約60メートル先に置かれた直径1メートルの的を狙って矢を放った。午後からは女子の部が行われる。

高校から弓道を始め、大会への出場が夢だったという一橋大弓道部3年、磯田成力(なりちか)さん(21)は「出場は諦めていたが、開催されてうれしい。矢に一年分の思いを込めて放ちたい」と話した。