上海や広東省でも新変異株 「広まる恐れ」と中国

オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

中国政府は15日の記者会見で、13~14日に上海と広東省珠海、同省中山で報告された新型コロナウイルス感染が変異株、オミクロン株だったと発表した。感染者の行動歴が広範囲にわたっており、広まる恐れがあると警戒した。天津や遼寧省大連でも既にオミクロン株を確認している。

また新華社電によると北京市海淀区で15日、1人の感染が確認された。北京では昨年12月19日以来、市中感染は確認されていない。オミクロン株かどうかは不明。同区は接触者のPCR検査を始めた。北京冬季五輪を控え、緊張が高まっている。

報道によると、珠海では14日に全市民のPCR検査が始まった。会見で担当者は、オミクロン株にも「ゼロコロナ」政策は有効だと強調した。

政府は会見で、デルタ株流行で都市封鎖した陝西省西安の感染は収束段階に入ったとした。(共同)

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