サンフランシスコ講和条約が発効したのは1952(昭和27)年4月28日。日本では終戦から約6年8カ月の占領期が終わり、同時に発効した日米安全保障条約で日米同盟も産声を上げた。朝鮮半島や台湾海峡の緊張、中ソ(露)の軍事同盟化…当時の日本を取り巻く世界情勢は、今年4月に70年を迎えようとしている今と重なり合う。主権回復とともに抱えた課題の本質も変わっていない。
◇
52年1月17日、横浜市の米軍関係者向けクラブ「コロニアルクラブ」で開かれた米友愛団体の昼食会で、ある日本の外交官がスピーチをした。
サンフランシスコ講和条約が発効したのは1952(昭和27)年4月28日。日本では終戦から約6年8カ月の占領期が終わり、同時に発効した日米安全保障条約で日米同盟も産声を上げた。朝鮮半島や台湾海峡の緊張、中ソ(露)の軍事同盟化…当時の日本を取り巻く世界情勢は、今年4月に70年を迎えようとしている今と重なり合う。主権回復とともに抱えた課題の本質も変わっていない。
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52年1月17日、横浜市の米軍関係者向けクラブ「コロニアルクラブ」で開かれた米友愛団体の昼食会で、ある日本の外交官がスピーチをした。