最優秀賞・佐藤さん「生きるエネルギー発する人間に」

小学校で最優秀賞の佐藤せり花さん(左)=東京都千代田区の日本プレスセンタービル
小学校で最優秀賞の佐藤せり花さん(左)=東京都千代田区の日本プレスセンタービル

家族や友人と新聞記事を読んだ感想や意見を募る「第12回いっしょに読もう! 新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の東京都表彰式が開かれた。最優秀賞に選ばれた北区立王子第二小5年、佐藤せり花さん、白百合学園高3年、中田結子さん、優秀賞2人、奨励賞9人と、団体応募の中から優秀学校賞2校が表彰を受けた。

岩手県内に住む祖父が送ってくれた新聞から探したという佐藤さん。新型コロナウイルス禍に沈む地元を元気づけようと、メッセージ付きのしおりを作成した同県内の中学校を取り上げた記事にひかれた。

感想の中で、今の社会を「自己主張や論破することがもてはやされている」と指摘。負の感情がたまりがちなコロナ禍に「生きるエネルギーを与える言葉をたくさん発する人間になりたい」とした。

佐藤さんは「母が新聞を壁にたくさん貼っているので、記事について家族で話し合った。母と話したことをまとめるのが難しかった。将来は新聞記者とアナウンサーの二刀流を目指したい」と喜んだ。

中田さんは、国軍による弾圧が続くミャンマーで、市民の証言を聞き取った記事を選んだ。悲惨な現状を知り、自分が平和に暮らす日本で享受する権利の重みを再考。「積極的に政治に参加し、選挙に行くことが権利の上に安住しないための第一歩だ」と記した。

あいさつ文で、中田さんは「ミャンマーの状況を心配している。記者は命懸けだろうが、今後も現地の状況が報道されることが大切だと思う」とした。

中学の最優秀賞には、岩手県盛岡市立見前中2年、尾崎柚果さんが選ばれた。発達障害の姉がいる尾崎さんが選んだのは、同じ障害のあるニトリホールディングスの似鳥昭雄会長をインタビューした記事。障害を「長所と短所」と前向きに捉えた似鳥会長に共感し、「違いがあるからこそ人は支え合える」と気付いた。

尾崎さんは「自分の考えを知ってもらえてうれしい。母と話し合い、障害という枠を作ることがおかしいとの疑問が持てた。これからも新聞をしっかり読んで、視野を広げたい」との感想を産経新聞に寄せた。

同コンクールは全国で優秀賞30人、奨励賞120人、優秀学校賞15校、学校奨励賞197校を選定した。

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