アステラス製薬社員の自殺、労災を認定

製薬大手の「アステラス製薬」(東京)の社員だった男性=当時(33)=が自殺したのは、残業の増加などでうつ病を発症したのが原因として、中央労働基準監督署が労災認定したことが14日、分かった。遺族側は上司らによるパワーハラスメントがあったと主張。労基署はパワハラは認定しなかったが、上司らから叱責を受けていた事実は認めた。認定は昨年12月24日付。

男性の遺族と代理人弁護士らが14日、都内で記者会見した。弁護士らによると、男性は平成21年に入社、27年から講演会などを企画する部署に異動した。残業が増えるなどし28年にうつ病を発症。休職や復職を繰り返したが、その後都内の自宅で自殺した。

労基署はうつ病発症までの半年間の時間外労働について、最長が月約71時間だったと認定。配置転換で強い心理的負荷を受けていたとした。

遺族側は今後、同社に謝罪や補償を求める方針。