未来につながる非認知能力 公文式で培う〝粘り強さ〟

第2回 紀野紗良さん(東京大学農学部4年、TBS系クイズ番組『東大王』出演)

紀野紗良(きの・さら) 2000年、北海道生まれ。2018年、立命館慶祥高校卒業、東京大学理科二類入学。現在は同大農学部4年、謎解きサークル「AnotherVision」所属。趣味はバレエ、スキー。TBS系クイズ番組『東大王』(水曜よる7~8時)に出演中 (C)TBS
紀野紗良(きの・さら) 2000年、北海道生まれ。2018年、立命館慶祥高校卒業、東京大学理科二類入学。現在は同大農学部4年、謎解きサークル「AnotherVision」所属。趣味はバレエ、スキー。TBS系クイズ番組『東大王』(水曜よる7~8時)に出演中 (C)TBS

実力を伸ばすための仕組みとして、一人ひとりに合った「ちょうどの学習」を大切にする公文式。らくらくできるところからスタートし、自分の力で教材に取り組むことで、集中して問題を解く力や作業効率、学習習慣を身につけることができる。そして、課題に向き合う経験が、粘り強くやり抜く力につながっていく。

人工知能(AI)の台頭や国際化などを背景に、次世代を担う子どもたちは、より柔軟で多様な能力が求められている。未来につながる力として、注目されているのは非認知能力。粘り強く物事に取り組む力や自制心といった要素が、学力と同様に社会を生き抜く力として重視されている。

4歳から中学2年生まで公文式に通った紀野紗良さん。クイズ番組『東大王』(TBS系)でみせるのは、卓越した〝ひらめき力〟。その源は、公文式学習で培った総合力〈基礎学力と粘り強さ〉だという。

⇒「ちょうどの学習」を追求する公文式の特長について知りたい方は、公文式HPへ

「学びの基本」公文式 勉強は楽しく効率的に

分からなくても楽しいことが学びの基本。「英語読解は勉強の中の〝オアシス〟みたいでした」と笑う
分からなくても楽しいことが学びの基本。「英語読解は勉強の中の〝オアシス〟みたいでした」と笑う

――公文式を始めたきっかけは

母が勧めてくれ、4歳の時に始めました。引っ越しもあり、3か所の教室に通いました。算数・数学、国語、英語と3教科に取り組み、中学受験を経て、英語は中学2年生まで続けました。最初の教室は、優しいながらも注意もしっかりしてくれる先生。2か所目の教室は多くの表彰を受けている仲間がいて、「追いつきたい」と思った記憶があります。最後はアットホームな雰囲気…とそれぞれの良さが印象に残っています。

――学習は順調でしたか

算数・数学と国語は立ち止まってしまった経験があります。小学校低学年のときに取り組んだ因数分解が、ちんぷんかんぷん。先生の前にずっと座って、教えてもらっていました。違う単元に挑戦して戻ってみると、「今度はできたね」ということが多かったです。漢字を覚えることも苦手で、コツコツと反復していました。先生が一人ひとりの状況に応じて、宿題の量や学習ペースをアドバイスしてくださるのも公文式の特長ではないでしょうか。

――英語は得意だったそうですね

遊びの延長でした。英会話も習っていて、得意であることと楽しい気持ちが、うまく循環していました。いつも教材一覧表を眺めながら、「早く、この文章を読みたい」とワクワク。楽しいといえば、教室には『くもんのすいせん図書』などが置かれているコーナーがありました。母の迎えを待つ間、夢中になって物語を読んでいました。借りることもできたので、ペースは1日1~2冊。教室の本は読み尽くしました。

――習い事も多く、両立は大変だったのでは

バレエや水泳、習字などを習っていました。複数の予定が掛け持ちで、学校が終わってから公文式の教室に行って教材を進め、途中でバレエに行き、また教室に戻ることも。どれも自分がやりたかったことなので楽しくて、「両立!」と意気込んだこともありません。

学習経験の集大成 〝紀野流〟学習法

紀野さんは昨年11月、初の著書『勉強「しなきゃ」が「したい」に変わる 成績が上がる学びの習慣』(KADOKAWA)を出版。好成績を維持し続けた秘訣(ひけつ)は、学習の習慣化。そして、時間の使い方やモチベーション維持など、効率を意識した自分なりの学習方法だったという。

中高生向けに、効率よく努力を続けるコツをまとめた。「目標に向かう気持ちを少しでも支えられたら」という
中高生向けに、効率よく努力を続けるコツをまとめた。「目標に向かう気持ちを少しでも支えられたら」という

――学校での学習はどうでしたか

中学校に入学してから急速に成績が伸びていきました。中学からの学習は基礎が重要になってきます。公文式で積み重ねた基礎学力がアドバンテージになったことは確かです。

――学習習慣の確立も大きかった

公文式は幼少期に始めることが多いので、知らず知らずのうちに学習習慣がつきます。小学校に入ってから勉強の〝強制力〟を知ると、「宿題をやらなきゃ」といった気持ちが優先してしまうのでは。幼少期は、勉強は朝起きたら取り組むという感覚を持っていました。母いわく、午前4時ぐらいに一人で起床して、公文式の宿題をやっていたようです。

――著書では、モチベーション維持の方法など工夫が満載です

公文式は宿題があるので、「やらなきゃ」という緊張感も生まれ、学習を後押ししてくれます。中学生になり、自分のペースで学習をするようになると、モチベーションが低下することも。苦手教科を終えたら、次は好きな教科にしたり、お菓子を食べたり。ノートも自分のスタイルを確立しましたが、その土台は公文式にあります。公文式では1日分の宿題を何分でやると決めていたので、すばやく記述する力が養われました。中学生以降は習い事で勉強にまとまった時間をかけられなくなったので、学習を進めるために時間をうまく使うようになり、休憩や睡眠時間もしっかり意識するようになりました。

――そうした積み重ねが東大受験につながっていった

高校2年生のとき、現役東大生と話す機会があり、大学生活について楽しそうに話す姿に憧れました。2年間は幅広く教養を学ぶことができる制度も魅力的でした。とはいえ、学習は今まで通り。1日2~3時間、学校の宿題、数検や英検対策など、効率を意識して続けていました。

学力×非認知能力 ひらめき支える総合力

不確実性の時代に生き抜くカギとして、非認知能力に注目が集まっている。テストで測ることができる学力を認知能力とする一方、非認知能力は忍耐力や社会性、協調性、意欲的といった学力以外の要素で、「生きる力」「総合力」などと表現される。

2000年以降、心理学の分野だけではなく、就業や社会的安定に関わる要素として、経済学の分野などでも非認知能力についての研究が進んでいる。

公文式では、質の高い教材で基礎学力を育みながら、集中力や挑戦心、コツコツと学習の取り組む姿勢、自学自習を通して自ら成長する総合的な力を養うことを重視している。紀野さんは、公文式で培われた学力以外の最大要素として、「粘り強さ」を挙げる。

小学校低学年のとき、因数分解で苦労した記憶は鮮明。「解法のたすき掛けが分からなくて…。でも、因数分解を習う実学年になったとき、すらすらと解けた」と振り返る
小学校低学年のとき、因数分解で苦労した記憶は鮮明。「解法のたすき掛けが分からなくて…。でも、因数分解を習う実学年になったとき、すらすらと解けた」と振り返る

――公文式の学習面での魅力は何でしょうか

先取り学習に尽きます。学校の学習もスムーズになり、苦手意識がなくなります。知らない分野に進んでいくので、「まずはやってみよう」という挑戦心も育まれます。算数・数学の計算は、速く、確実に。国語は要約(縮約)に取り組んだ経験が、東大入試での要約記述に役立ちました。英語は、専用リスニング機器「E-Pencil(イー・ペンシル)」で聞いて、音読し、英文を読んだ経験が読解力となりました。学習を通じて、暗記が苦手だと分かっていたので、「苦手なところは繰り返してみよう」といった風に、幼少期から弱点の克服方法を学べたことも大きかったです。

――学力以外の部分で得たものはありましたか

粘り強さです。出発点はやはり公文式にあります。宿題で分からない問題があったとき、母が運転する車内や教室の前で解き続けていると、先生が「分からなくてもいいから、見せてごらん」と声かけしてくれました。自分ひとりの力ではなく、先生のサポートで、継続的に向き合う力がついたように思います。粘り強さは、プラス思考にもつながり、今を支える大きな力です。

――『東大王』では、ひらめきの力が注目されています

ひらめきを生み出す要素は、感覚と知識量だと考えています。ひらめき系の問題を何度も解くことで、いくつかのパターンを覚えることができます。多様な知識や情報にふれておくと、ひらめきやすいのでは。つまり、経験がベースになっています。

「学んだことをいかし、社会貢献に関わっていきたい」と未来を思い描いている
「学んだことをいかし、社会貢献に関わっていきたい」と未来を思い描いている

――将来の夢は? そして、学びとは何でしょう

環境関連の研究をするため、大学院に行く予定です。今は番組出演を通して、多くの教養を学んでいます。北海道出身で、最初は浅草寺の由緒も知りませんでした。学び続けることは、人生が豊かになることだと実感しています。目に入るすべてが学びのかけら。ぼんやりと生きていくのはもったいない。好奇心旺盛に過ごす日々が、学びそのものになり、良い学習習慣になるのではないでしょうか。

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提供:公文教育研究会

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