北新地放火 事件前夜、1時間内に準備か

前かごに荷物を載せ、現場ビル方面に自転車で向かう谷本盛雄容疑者とみられる男=昨年12月16日午後8時50分ごろ(関係者提供)
前かごに荷物を載せ、現場ビル方面に自転車で向かう谷本盛雄容疑者とみられる男=昨年12月16日午後8時50分ごろ(関係者提供)

25人が犠牲になった大阪市北区曽根崎新地のクリニック放火殺人事件で、死亡した谷本盛雄容疑者(61)とみられる男が事件前日の午後10時前、現場ビルから居住先方向へ自転車で向かう姿が防犯カメラに写っていたことが分かった。約1時間前には現場ビル方面へ荷物を積んで向かう姿が写っていたが、帰りの映像に荷物はなかった。大阪府警天満署捜査本部は、谷本容疑者がこの間に現場で準備工作をした疑いがあるとみている。

産経新聞が入手した大阪市福島区内の複数の防犯カメラ映像には、事件前日の昨年12月16日午後8時50分ごろ、谷本容疑者とみられる男が自転車で現場ビル方向に向かう姿が写っていた。自転車の前かごには中身が入った白い袋のような荷物が載せられていた。

約1時間後の9時50分ごろの映像には、傘をさしながら自転車で大阪市西淀川区の居住先方向へ戻る姿も確認されたが、前かごの荷物はなくなっていた。荷物の中身は不明だが、事件当日の映像にも、谷本容疑者と似た男が、ガソリンが入ったとみられる袋を自転車の荷台に積んで走る姿が写っていた。

現場ビルから居住先方向に向かう谷本容疑者とみられる男=昨年12月16日午後9時50分ごろ(関係者提供)
現場ビルから居住先方向に向かう谷本容疑者とみられる男=昨年12月16日午後9時50分ごろ(関係者提供)

捜査関係者によると、12月16日のクリニックの診療は午後10時まで。クリニックはエレベーターか非常階段に通じる扉で出入りでき、階段は夜間でも利用できたとみられる。翌17日朝にスタッフが扉に粘着テープが貼られているのを見つけ、剝がしていた。