正論

「凪」の先にある危機に備えを 同志社大学教授・村田晃嗣

映画『ドント・ルック・アップ』の一場面(AP)
映画『ドント・ルック・アップ』の一場面(AP)

ネットフリックス映画の教え

ネットフリックスで配信中の、アダム・マッケイ監督の映画『ドント・ルック・アップ』は、アメリカ政治の分断を痛烈に風刺している。

―彗星(すいせい)が地球に衝突し、人類が滅亡する危険のあることを、ある科学者たちが発見する。彼らはこれをホワイトハウスに直訴する。しかし、大統領は中間選挙と支持率、スキャンダル対策にしか興味がない。やがて、大統領らはこの彗星が希少資源の宝庫であることを知り、無謀な資源回収を計画する。科学者らは迫り来る滅亡の危機を警告して「空を見よ!」と呼びかけ、政治家と実業家らは「空を見上げるな!」(ドント・ルック・アップ)と世論に呼びかける―。

同志社大学教授、村田晃嗣氏
同志社大学教授、村田晃嗣氏

映画史上最も醜悪ともいえる大統領を、メリル・ストリープが怪演している。科学の専門知を無視し、グローバルな危機を軽視して、私利私欲に走って世論を操作する。

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