容疑者親族の墓、事件前に荒らされる 大阪・北新地ビル火災

谷本盛雄容疑者
谷本盛雄容疑者

大阪市北区曽根崎新地のビル4階のクリニックで昨年12月、25人が犠牲になった放火殺人事件で、放火した疑いがある谷本盛雄容疑者(61)=死亡=の親族の墓が事件前に荒らされ、骨つぼがなくなっていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。

墓は大阪市此花区内にあり、墓石が倒されるなどの被害も確認された。大阪府警天満署捜査本部は、谷本容疑者が骨つぼを持ち出した可能性もあるとみて、事件前の行動を詳しく調べている。

捜査関係者によると、谷本容疑者の親族とみられる男性が事件直前に「骨つぼが盗まれたかもしれない」と110番。墓の下から骨つぼが持ち出された形跡があった。事件後も骨つぼは発見されていないという。

事件は昨年12月17日午前10時20分ごろに発生。谷本容疑者はエレベーターでクリニックを訪れ、紙袋に入れて持ち込んだガソリンを床にまいて点火した疑いがある。クリニックから27人が心肺停止状態で搬送され、西澤弘太郎院長(49)や患者ら25人が死亡。谷本容疑者も同月30日に死亡した。

捜査本部は容疑者死亡のまま、殺人や現住建造物等放火などの疑いで谷本容疑者を書類送検する方針。