春高バレーを沸かせた二大巨塔 牧と甲斐「日本の未来は明るい」

今大会最高の210センチの長身から強打を連発した高松工芸の牧大晃(4)。精神的な成長が光った=5日、東京体育館(鴨志田拓海撮影)
今大会最高の210センチの長身から強打を連発した高松工芸の牧大晃(4)。精神的な成長が光った=5日、東京体育館(鴨志田拓海撮影)

日本代表への登竜門ともされる第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会「ジャパネット杯 春の高校バレー」が9日、幕を閉じた。逸材揃いだった今大会。男子では身長200センチを超える3年生アタッカー、高松工芸の牧大晃(ひろあき)と日南振徳の甲斐優斗(まさと)がオレンジコートで強烈なインパクトを残した。

日本歴代最長身しのぐ牧

初の全国舞台だった前回大会から、牧は一回りも二回りもスケールアップしていた。日本歴代最長身の大竹秀之(208センチ)をもしのぐ210センチの高さから繰り出すスパイクは力強さが増し、相手レシーブを次々弾き飛ばした。「身長が高くて注目される。大きいだけといわれるのは嫌」との言葉通り、相手の穴に落とすフェイントや身を投げ出したレシーブなど技術力の高さも随所で光った。

今大会最高の210センチの長身から強打を連発した高松工芸の牧大晃(4)。精神的な成長が光った=6日、東京体育館(佐藤徳昭撮影)
今大会最高の210センチの長身から強打を連発した高松工芸の牧大晃(4)。精神的な成長が光った=6日、東京体育館(佐藤徳昭撮影)

昨年9月のアジア選手権前には、日本代表合宿に唯一の高校生として参加。前々回大会、東山のエースとして全国制覇を果たした東京五輪代表の高橋藍(日体大)らがつきっきりで指導を行い、「プレーに余裕が出て、状況判断がうまくなった」と淵崎龍司郎監督。牧自身は「人への声かけが大事」と気づかされたといい、練習から意識的に仲間を鼓舞する声かけを心がけた。準々決勝で昨夏の高校総体覇者・鎮西にフルセットで敗れた後には、相手ブロックに止められた後輩の多田來生(らい、2年)に「よう勝負した。来年もこの舞台に連れてこいよ」と声をかけた。どこか自信なさげだった昨年までの姿はなく、最後まで主将としてたくましく振舞った。

最後の春高を終え「高さもレシーブ力も体の強さも足りない」と課題を感じながらも、「精神面では大きく変われた3年間だった」と胸を張った。大学進学後には「日本代表に入って、世界一のプレーヤーになりたい」と夢を描く。