独、元シリア大佐に終身刑 国家主導の拷問死で世界初の裁判

ドイツ西部コブレンツの裁判所は13日、シリアのアサド政権下で市民約4000人の拷問と数十人の拷問死に積極関与したとして、人道に対する罪に問われたシリア情報機関の元大佐アンワル・ラスラン被告(58)に終身刑の判決を言い渡した。

裁判所や報道によると、シリアでの国家主導の拷問を審理する世界初の裁判で、国連が数万人死亡と指摘した拘束施設の実態がドイツで認定された。ドイツの法律では国外での戦争犯罪や人道に対する罪などを訴追できる。

被告はシリア情報機関の総合情報局に属し、反体制派市民を摘発。捜査部隊「251局」のトップとして首都ダマスカスの拘束施設を統括し、2011~12年に収容者の拷問を監督、主導した。

だが職務に疑問を感じ、その後シリアを出国した。隣国ヨルダンで反政府活動に加わり、14年にドイツに到着。警察でシリアでの行為を話し、19年に捕まった。(共同)