野党は今、中道保守の改革勢力を結集させる千載一遇の好機を迎えています。昨年の衆院選では、立憲民主党と共産党の協力に対して厳しい判断が下りました。共産は自衛隊を違憲とし、日米安全保障条約の廃棄を掲げ、「天皇制」についての考え方も全く異なる政党です。その共産と立民が政権奪取後の「限定的な閣外からの協力」で合意して選挙を戦ったことについては、国民が票目当ての協力にすぎないと見透かしていたのでしょう。
これから求められる自民党に代わる政党像は、改革志向でありながらも外交・安全保障政策は現実路線でなければなりません。国民民主党は衆院選で共産とも自民とも戦い、筋を通して議席を伸ばしました。中道保守の改革勢力を結集し、その仲間とともに政権交代を目指すスタートラインに立ったと思っています。
われわれは衆院選後に、立民、国民民主、共産、社民の4党が法案審議などで連携を図るための「野党国会対策委員長会談(野国)」の枠組みから離脱しました。私は中道保守の改革勢力という立ち位置を明確にするため、野国の枠から離れる必要があると考えていましたが、党内には立民との協力関係を維持すべきだという意見もあり、選挙前は(賛否は)半々でした。