不適切字幕でNHK大阪局長が謝罪

不適切な字幕をつけたことに対し、記者会見で謝罪する角英夫局長=13日午後、大阪市中央区(渡部圭介撮影)
不適切な字幕をつけたことに対し、記者会見で謝罪する角英夫局長=13日午後、大阪市中央区(渡部圭介撮影)

東京五輪の公式記録映画の制作に密着したNHK・BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」中、ある男性に五輪反対デモに金をもらい動員されたと裏付けのないまま不適切な字幕を付けた問題で、制作した大阪放送局の角(かど)英夫局長は13日の定例記者会見で「番組が正確であるためには、事実を正しく把握することが欠かせない。こうした姿勢を欠いていた」と謝罪した。

角局長は放送後、男性に発言内容を確認したとして「意図的に架空の内容を作り上げたという事実はない」と説明。一方で裏付けについて、調査を続けているのかどうかを含め「現時点ではお答えを控える」と言及を避けた。

NHKでは平成26年放送の「クローズアップ現代」でやらせ疑惑が浮上。匿名インタビューをした際は、発言の確認方法などを報告するチェックシートを導入した。NHKによると今回の番組は記録映画の制作過程に密着する趣旨で、担当者らがシートの対象にはならないと判断したという。

角局長は「管理職も番組の構成面に関心が向き、チェックが十分ではなかった」と説明。取材や番組制作に携わる職員対象の勉強会を始めたほか、番組をチェックする試写の際、制作に直接関わっていない管理職が立ち会うことを徹底するとしている。

番組は東京五輪の公式記録映画の監督を務める河瀬直美さんに密着取材。五輪反対デモ参加者として紹介された男性に、「お金をもらって動員されていると打ち明けた」という字幕を裏付けのないまま出した。