34歳宝富士、幕内連続出場800回 節目を白星で飾る

○宝富士(つきおとし )阿武咲●=両国国技館(撮影・加藤圭祐)
○宝富士(つきおとし )阿武咲●=両国国技館(撮影・加藤圭祐)

大相撲初場所5日目は13日、両国国技館で行われ、宝富士が幕内での連続出場を800回の大台に乗せた。平成25年初場所で再入幕を果たして以降、9年間休むことなく幕内の土俵に立ち続けている。この現役1位の記録は、34歳の丈夫な体と自己管理の賜物(たまもの)だ。

所属する伊勢ケ浜部屋の環境も見逃せない。照ノ富士を筆頭に、稽古相手となる関取が絶えずおり、通算出場記録歴代3位の記録を持つ部屋付きの安治川親方(元関脇安美錦)からも助言を受けられる。宝富士自身、「先場所と比べて稽古ができたので体が動いているのでは。横綱にも胸を出してもらっています」と語るように、良い状態で今場所に臨めている。

この日は阿武咲との対戦。4連勝と元気な相手にも簡単には押し込まれない。得意の左四つにこそなれなかったものの、突き落として節目の一番を白星で飾った。

幕内にこだわるのには理由がある。西前頭12枚目だった24年秋場所で負け越して十両に逆戻り。翌九州場所に新横綱となった同部屋の兄弟子、日馬富士の土俵入りで露払いを務められなかった。「悔しい思いがあって、そこから『ずっと幕内にいよう』と、こだわりが始まった」という。現在は連日、照ノ富士の太刀持ちを務めている。

「これまで、こういう記録の日はだいたい負けているので、今年は良いことがあるのかな」と軽く笑った宝富士。このまま出場を続けていければ、秋場所に歴代10位の北の湖の記録(863回)が見えてくる。(宝田将志)