入試最前線2022(4)

オミクロン株で急展開 翻弄される受験生

昨年の国公立前期試験。受験生同士の間隔をあけて試験にのぞんだ=令和3年2月、大阪府柏原市の大阪教育大学(須谷友郁撮影)
昨年の国公立前期試験。受験生同士の間隔をあけて試験にのぞんだ=令和3年2月、大阪府柏原市の大阪教育大学(須谷友郁撮影)

新型コロナウイルスの感染拡大に不安な思いを抱いている受験生や関係者も多いだろう。感染して、試験を受けられなかったらどうしようー。

文部科学省は11日、大学入学共通テストを受験できない感染者について、国公立大学2次試験などの個別試験のみで合否判定を行うなど、柔軟な対応を大学側へ求めた。共通テストを受けられない受験生について、診断書の提出などを求めたうえで、個別試験のみでの合否判定や、追試験で4月以降の入学を認めるといった対応だという。共通テストには追試験もあり、該当者は限定的とみられるが、共通テスト直前のタイミングだけに、大学側からは戸惑いの声も小さくない。

文科省は当初、オミクロン株の濃厚接触者の入試について、無症状でも受験を認めない対応を明らかにして反発を招き、方針を撤回した経緯があるが、今回は、受験生側に手厚い対応を表明した格好だ。大事なのは、受験生たちの受験機会が失われないこと、ということだろう。

もちろん、大学側もこれまでも配慮の姿勢を見せており、追試験の実施時期を遅らせたり、コロナ感染で一般試験を受けられない受験生が共通テストの結果を転用できる方法を検討したりしてきた。

大学入学共通テストの本試験は令和4(2022)年1月15、16日。追試験は例年なら本試験から1週間後に設定されているが、コロナ下の対応として2週間後の1月29、30日とした。追試験の日程変更に合わせて、国公立大一般選抜の出願期間も2日延長される。

昨年は横浜国立大や宇都宮大、信州大(経法学部、人文学部)が2次試験中止を発表。共通テストの成績で合否判定を行った。特に宇都宮大と信州大は出願間際の決定で混乱も起きた。

こうしたこともあり、昨年6月、文科省が個別試験の中止といった受験生に不利益を与える恐れのある変更は、8月以降行わないよう各大学に要請。追試験や振り替え受験などについて対応するよう求めていた。ただ、感染動向を受け、受験方法を変更する大学が出る可能性もある。受験生は、各大学のホームページなどでの確認が必要になるだろう。

今年は昨年のような混乱を引き起こさないように、と準備を進めてきた受験界だが、オミクロン株の感染拡大が想定以上だったようで、受験生たちは今年もコロナに翻弄されることになった。(木ノ下めぐみ)

■入試最前線2022(5) 昨年はドタキャン多かった共通テスト 今年は難化か


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