イスラエル中部カイザリア沖の海底で難破船が見つかり、中から古代ローマ帝国時代の金の指輪が発見されたことが分かった。イスラエル考古学庁が13日までに発表した。指輪には、イエス・キリストを象徴する像が描かれており、当時を知る貴重な発見としている。銅製のコイン数百枚も見つかった。
分析に当たる考古学庁のヘレナ・ソコロフさんによると、指輪の重さは約9グラム。緑色の石がはめ込まれており、羊を肩に背負った「善き羊飼い」の少年が描かれている。救世主のイメージで、初期キリスト教時代によく描かれる像という。
コインは直径約3センチで、重さは約18グラム。3世紀のものとみられる。兵士の給与支払いや商業活動に使われたと考えられている。(共同)