トヨタ自動車は13日、ミニバン「ノア」「ヴォクシー」の新型車を発売した。いずれも8年ぶりの全面改良。荷室部分にあるバックドアに任意の角度で止まる仕組みを採用して車の後方にスペースがなくても荷物の出し入れをしやすくしたほか、広い車内空間を確保した。希望小売価格はノアが267万円から、ヴォクシーが309万円から。
ガソリン車とハイブリッド車(HV)を用意し、ファミリー層を中心に需要を取り込む。
好きな角度で保持するバックドアは世界初という。コストを抑えられる機械的な「からくり」を使い、ドアを押す動作で止まる。車体後部の左右にある柱の間を1・3メートル弱と旧型より7・5センチ広げるなど快適さも高めた。
HVには車外からスマートフォンを操作して駐車や出庫ができる先進機能を付けた。HVの燃費は約2割向上し、クラストップレベルの1リットル当たり23・4キロを実現した。