奈良県が専用病床113床の運用再開へ

感染状況や対策について説明する荒井正吾知事=奈良県庁
感染状況や対策について説明する荒井正吾知事=奈良県庁

新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」による感染が拡大する中、奈良県は12日、昨年の感染「第5波」が収束して以降、一時的に通常医療用として使用していた病床を新型コロナ専用病床に戻すことを決めた。16日から113床の運用を再開する予定。

この日開いた新型コロナ対策会議で決定した。荒井正吾知事は「オミクロン株は強い感染力がある。医療提供体制を堅持し、感染しても重症者や死亡者を出さないことに全力を尽くす」と説明した。

県によると、12日現在で運用している専用病床は379床。16日以降は492床に拡大する。宿泊療養施設は1083室を運用している。県は「第5波のピーク時の総療養者数である1522人を上回っても対応できる医療体制を維持する」としている。

荒井知事は、会議後の記者会見でオミクロン株について、「強い感染力だが、重症化率は低く、死亡者も少ない。3回目のワクチンが感染予防に有効だと思われる。前倒しで接種を推進していきたい」と話し、市町村と連携し、大規模接種会場の設置を検討するとした。

また、「日常生活と感染防止の両立を図る」とも強調。県民限定で県内の宿泊施設の利用料金を割り引く「いまなら。キャンペーン」については、3月以降の継続を前提に検討する考えを示した。

一方、蔓延(まんえん)防止等重点措置の適用要請については、「効果がないため、現時点では考えていない」と述べた。