米全国労働関係委員会(NLRB)は11日、米アマゾン・コムの倉庫従業員による労働組合結成を問う投票が2月4日から行われると発表した。昨年2~3月の投票では従業員の反対多数でいったん組合結成を否決したが、NLRBは会社側の妨害があったと認め、再投票を指示した。
組合結成を目指しているのは南部アラバマ州の物流倉庫従業員。郵便で投票し、今年3月28日から集計する予定だ。アマゾン倉庫ではインターネット通販の需要の高まりによって作業量が増え、一部の従業員が休憩時間の短さといった労働環境への不満を訴えて組合結成を目指している。
昨年の投票では会社側が報酬や福利厚生は整っているとして反対を呼び掛け、否決された。運動を主導した小売業界の労組「RWDSU」が、会社側が監視するなど公正な投票ではなかったとNLRBに異議を申し立て、認められた。(共同)