スーチー氏有罪をノーベル賞委が批判 「政治的な決定だ」

アウンサンスーチー氏(AP)
アウンサンスーチー氏(AP)

ノーベル平和賞の選考主体、ノルウェー・ノーベル賞委員会のレイスアンデルセン委員長は、ミャンマー国軍設置の特別法廷が国家顧問兼外相だったアウンサンスーチー氏に有罪判決を言い渡したことについて「政治的動機に基づく決定だ」と批判した。同委員会が10日、明らかにした。

スーチー氏は1991年、民主主義と人権のための非暴力闘争を評価されて平和賞を受賞した。レイスアンデルセン氏は「受賞から30年が過ぎた今もなお、ミャンマーの民主主義を推進する上で中心的役割を担っている」と強調。スーチー氏を取り巻く現状に「深刻な懸念」を表明した。

特別法廷は10日、無線機を違法に輸入したなどとする罪で禁錮4年の判決を言い渡した。昨年12月の有罪判決と合わせて禁錮6年となった。

ノーベル賞委員会が過去の受賞者に関連して見解を示すのはまれだが、スーチー氏が昨年2月に国軍に拘束された際には声明で解放を要求。昨年12月の判決時にもレイスアンデルセン氏が「司法手続きは信頼性が低いと思われる」と疑問を示していた。(共同)