灯籠の文字は「忘」 阪神大震災から27年

灯籠文字が「忘」に決まった経緯を説明する実行委員会の藤本真一委員長
灯籠文字が「忘」に決まった経緯を説明する実行委員会の藤本真一委員長

神戸市中央区の東遊園地で17日に開く阪神大震災の犠牲者追悼行事「1・17のつどい」で、竹灯籠と紙灯籠を並べてつくる文字について、実行委員会は11日、「忘1・17」に決まったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、来場者が分散して追悼できるよう、昨年と同様、発生時刻の1月17日午前5時46分を挟んで前日の16日夕から17日夜まで継続的にともす。

一般公募で集まった36件を参考に決めた。「忘」の部分はメッセージが綴(つづ)られた紙灯籠約2千枚で、「1・17」の部分は竹灯籠約3千本でそれぞれつくる。送り仮名をつけていないのは、「忘れてはいけない」という思いのほか、風化を表す「忘れてしまう」、いまだ癒えない遺族の心の傷を表す「忘れたい」をも含ませるためという。

実行委の藤本真一委員長は「人間にとって難しいのが『忘』で、これが活動の原点。コロナなどの影響で今回ほど風化を感じる年はなく、原点回帰の言葉として選ばせてもらった」と説明した。

文字の公募は今回が7回目。昨年は「がんばろう」、一昨年は「きざむ」だった。