静岡県初のオミクロン株市中感染か 知事「第6波、臨戦態勢」

定例会見でオミクロン株急拡大への対策を打ち出した川勝平太知事=11日、県庁(田中万紀撮影)
定例会見でオミクロン株急拡大への対策を打ち出した川勝平太知事=11日、県庁(田中万紀撮影)

静岡市は11日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」感染者が新たに18人判明し、うち9人は感染経路不明だと明らかにした。市の担当者は「市中感染が発生している可能性があると考えている」と述べた。これまでの静岡県内での同株感染確認は、県外で感染した人やその濃厚接触者、同株流行地域滞在、米軍のキャンプ富士(御殿場市)での勤務などと感染経路が推定できたが、今回は県内初の市中感染疑いとなった。

一方、同県内で11日、新型コロナ新規感染は72人が確認された。直近1週間の累計は前週比23・67倍の568人(人口10万人当たり15・60人)で、増加率は過去最大。こうした爆発的増加を受け県は同日、国基準の感染状況の評価レベルを「2(警戒強化)」に引き上げた。

川勝平太知事は11日の定例記者会見で「これまでにないスピードで急増している。年末年始の活発な活動が影響し、第6波が始まっている」との認識を示し、県民に対して「臨戦態勢に入ったと受け止めていただきたい」と述べた。

対策として、新型コロナ対応病床を現在の約450床から500床に増やすよう、重点医療機関などに要請。また現在7施設ある軽症者向けの宿泊療養施設については、8カ所目の開設準備を進め、9カ所目の確保に努めるとした。さらに自宅療養者の増加に備え、保健所の体制を強化するため12日から、県職員22人を各保健所に応援派遣するという。

川勝知事は「今後さらに感染が拡大し医療が逼迫(ひっぱく)した場合は、国に蔓延(まんえん)防止等重点措置や緊急事態宣言の適用を躊躇(ちゅうちょ)なく要請する」とも述べた。

県内の患者療養状況は11日正午現在、入院者は32人、うち重症は1人。対応病床使用率は全体で7・4%、重症用は2・0%。宿泊療養施設は入所者152人で使用率17・5%。自宅療養者(10日夕時点)は338人となっている。

クラスターは11日、静岡市清水区の市立こども園(保育従事者5人と園児2人)と、牧之原市の事業所(5人)の2件が認定された。こども園はオミクロン株関連とみられている。同日の新規感染確認は浜松市が28人、静岡市が10人を発表。県発表の34人の居住地別は沼津市5人、三島市・裾野市・長泉町が各4人、清水町・牧之原市・菊川市が各3人など。