日本自動車工業会(自工会)は11日、2021年の二輪車(排気量51cc以上)の国内出荷台数が前年比21・9%増の25万984台と、23年ぶりの高水準だったと明らかにした。新型コロナウイルス流行で「密」を避けたレジャーとして二輪車を楽しむ人が増えた。公共交通機関に代わって利用する需要も強まった。
251cc以上は58・4%増の5万8164台と、排気量別で最も伸びが大きかった。251cc以上は力強い加速感を味わえるため、レジャー向けの人気が高い。自工会は「若いころバイクを趣味としていた中高年が再び乗るようになって、特に増えたのではないか」と分析している。
51~125ccも23・5%増の12万5674台と好調だった。126~250ccは0・5%減の6万7146台と小幅マイナスだったが、13年ぶりに6万台を超えた前年に近い水準を維持した。