日本維新の会、宮城県に総支部 〝空白地域〟東北進出の拠点

記者会見し、撮影に応じる日本維新の会の(右から)藤田文武幹事長、宮城県総支部の早坂敦代表ら=11日午後、仙台市
記者会見し、撮影に応じる日本維新の会の(右から)藤田文武幹事長、宮城県総支部の早坂敦代表ら=11日午後、仙台市

日本維新の会は11日、宮城県総支部を設立したと発表した。設立は1日付。東北6県で初の地方組織となり、維新は同支部を拠点に今夏の参院選や来年の地方選に向け、候補者発掘を目指す構えだ。ただ、東北を地盤とする国会議員は早坂敦衆院議員(比例東北)のみで、地方議員はゼロ。維新にとって東北は〝空白地域〟といえ、党勢拡大を図れるかは不透明だ。

「地方議員を増やし、足場を固めていく。東北でも維新が大阪でやってきた『第三極』としての役割を頑張りたい」

昨年の衆院選で初当選し、県総支部の代表に就任した早坂氏は11日、仙台市内で開いた記者会見でこう述べ、東北で維新の認知度向上に務めていく考えを示した。同席した藤田文武幹事長は参院選は東北6県で候補者擁立を積極的に目指す方針を強調した。

維新は先の衆院選で議席を公示前の11議席から4倍近い41議席に増やし、自民党、立憲民主党に次ぐ第3党に躍進した。衆院選後も文書通信交通滞在費(文通費)の見直しや衆院特別委員会の統廃合などを主張し、国会で一定の存在感を示している。

衆院選の余勢を駆り、維新は大阪の「地域政党」から「全国政党」へと脱却を図る構えだが、東北は大阪から地理的に遠く、支持拡大は容易ではない。旧日本維新の会が結党した平成24年以降、衆院選は東北6県の選挙区で当選者を輩出できず、参院選は候補者も擁立できていない。

藤田氏は会見で「次の衆院選では野党第一党を目指している。認知度と仲間を増やせる参院選にしなければならない」と述べつつ、「現実は甘くない。拠点がない所でも選挙に勝つ(体制を作る)には長い道のりになる可能性もある」と慎重に語った。(奥原慎平)