オミクロン株に小児科医「強い伝播性、予防難しい」

「こびナビ」代表の岡田玲緒奈医師
「こびナビ」代表の岡田玲緒奈医師

新型コロナウイルスのオミクロン株が拡大する中、多くの小中学校で3学期が始まった。正確な情報発信を進める医療従事者によるプロジェクト「こびナビ」の代表で、小児科医の岡田玲緒奈さんは11日、「基本的な感染予防を続けることしかないが、強い伝播(でんぱ)性を考えると子供の罹患(りかん)を予防するのはより難しくなった」との見解を示した。

岸田文雄首相は11日、12歳未満へのワクチン接種を早期に進める方針を示したが、保護者の中には自身の接種後に高熱などの副反応を経験したためにより一層、わが子への副反応を心配する人もいる。岡田さんはこうした保護者に対し、「成人に比べて重症化リスクが低い小児に対する接種の判断に悩むのは当然だろう」と理解を示す。

一方で、米国では副反応が出やすい2回目の接種後も、5~11歳の子供の場合は発熱や寒けといった全身に及ぶ副反応の頻度が他の年代と比べてかなり低かったという臨床データも。岡田さんは「オミクロンのように状況を一変させる変異ウイルスがいつ出てくるかも分からない。不測の事態に備えるためにもワクチンで子供に免疫を付けておくことには一定の意義がある」と話し、「日本小児科学会のホームページなどの信頼できるデータをもとに、接種をするリスクと接種をしないリスクを評価してほしい」と呼びかけた。