群馬県対策本部会議、警戒レベル「2」へ引き上げ 知事「オミクロン株すでに市中感染」

山本一太群馬県知事
山本一太群馬県知事

群馬県は11日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、独自の警戒レベル(0~4)について現状の「1」から「2」へ引き上げると決めた。時期を前倒しし、12日から全県に適用する。観光需要喚起策「愛郷ぐんまプロジェクト第3弾」も19日からの中止を決定。新たな変異株「オミクロン株」の猛威を踏まえて対応を強化すべきだと判断した。

警戒レベルの移行判断は2週間ごとで、今月1~14日は全県で「1」と決めていた。しかし県内で1週間平均の1日当たり新規感染者数は前週の17・7人(5日)から3・6倍以上となる64・3人(10日)に増えた。県は2週間の経過を待たずに判断を前倒しし、引き上げを決めた。

山本一太知事は11日の臨時会見で、県のスクリーニング検査でオミクロン株疑い例が増えていると指摘。「すでにオミクロン株の市中感染が広まっている可能性がある。(前倒し決定は)さらに広がることを想定した」と述べた。

また、対策本部会議では愛郷ぐんまプロジェクトについて宿泊キャンペーンは19日宿泊分から、日帰りキャンペーも同日実施分から割り引きを停止すると決めた。今後は感染状況を見て再開の次期を判断する。

このほかレベル2での要請では、県民に県外移動などについて十分な注意、事業者に対してはテレワークの推進などを求める。大人数での飲み会なども慎重な判断を呼び掛ける。一方、飲食店への時短要請や県有施設の利用制限などは見送った。

県によると、病床使用率は16・9%、重症病床使用率は0%(いずれも10日)。しかし山本知事は、今後も感染拡大が進めば医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が生じかねないと指摘。重症化リスクに応じて入院ではなく宿泊療養施設や自宅での療養を増やす方針を示した。